大阪・うめきたエリアのイノベーション拠点「JAM BASE」秩序と無秩序を交錯させた「ごちゃごちゃ」で新しい出会いと共創を生み出す

2024年9月、大阪市・梅田のうめきたエリアの「グラングリーン大阪」に、イノベーション拠点「JAM BASE」がオープンした。運営は一般社団法人コ・クリエーションジェネレーター(CCG)。
即興演奏(=JAMMING)のように多様な人々のアイデアが交錯し、共創を通じて新たな価値を生み出すことを目指し、基地(=BASE)のようにこの場所で働き、訪れる人にとって何度でも訪れ、いつでも帰ってこられる親しみのある場所となる願いを込めた。企業や大学・研究機関、スタートアップ、ベンチャーキャピタルなどが集まり、プロダクトやサービスを生み出すための拠点としての役割を担っている。
JAM BASEは、ワークスペースや体験施設、多目的施設、会議室など、7つの施設で構成されており、グラングリーン大阪のエリア全体に点在している。
メイン拠点はグラングリーン大阪 北館の1階から9階にある。会員制交流スペース「Syn-SALON(シンサロン)」は4階から9階に位置し、階段による縦の動線で各階がつながっており、会員はその日の気分や用途に応じて、働く場所を自由に選ぶことができる。
開放的なサロンスペースはもちろん、静かに集中できるスペースや、偶発的な出会いを促す「ポケットスペース」など、多様なシーンに対応する空間が揃っている。

ポケットスペースのほか、「Syn-SALON」の4階には、座っている人には声をかけていいというルールのある「パズルベンチ」や、バーカウンターなど、自然な会話やコミュニケーションを生む仕掛けが随所にあり、会員同士の自発的な交流を促すきっかけを施す。
また、上階には貸切利用もできるキッチンや、テラス、シャワーブースなども整う。吹き抜け階段や、共用ラウンジ、電話ブース、隠れ家のような「おこもりスペース」といったミーティングスペースも。
「JAM BASEの特徴は、秩序と無秩序が交錯する空間デザインにあります。異なる背景を持つ人々が自然と出会えるように、空間自体がイノベーションを生み出す装置として機能しています」と運営会社の麻田公平さんは語る。
会員形態は、「Syn-SALON」(月額11,000円)、登記や専用エリアの利用ができる「JAM-DESK」(月額55,000円)、それに加えて個室型のレンタルオフィスも利用できる「JAM-STUDIO」(月額360,000円~)の3プラン。
JAM BASEではスタートアップ向けの勉強会や、会員同士の交流イベント、ピッチイベントなどのさまざまなイベントを定期的に開催するなど、学びと実践が結びつく機会も提供している。これからも、大阪・関西から新たなイノベーションを生み出すための拠点として進化を続けていくだろう。
●JAM BASE
・営業時間:9:00~23:00
・住所:大阪府大阪市北区大深町6-38
・URL: https://umekita.com/jambase/
●料金(Syn-SALON会員料金)
個人:月額11,000円(税込)
法人:月額11,000円(税込)、年額132,000円(税込)
※詳細はこちら:https://umekita.com/jambase/facilities/syn-salon/
●利用可能な設備・サービス
ホワイトボード、モニター、ロッカー(一時利用のみ)、無線LAN、シュレッダー、電源、モバイルバッテリー、複合機(有料)、プロジェクター(貸切利用時に限る、有料)
編集=ノオト