REPORT

シネマで考えるSDGs Vol.2
『happy ~しあわせを探すあなたへ~』
開催レポート


TieCinema第2回目上映作品は『happy ~しあわせを探すあなたへ~』です。
10連休が終わり、気分が落ち込みがちな5月にこそ是非見て欲しい映画です。
今回は10名の方にご来場いただき、上映後は各グループでディスカッションを行いました。
率直な意見や感想を共有し、上映前よりも更にhappyな気分でお帰りいただいたイベントとなりました。

SDGs 4つのカテゴリー

今回の上映作品『happy ~しあわせを探すあなたへ~』は、SDGs 4つのカテゴリーと紐づいています。

1.貧困をなくそう

2.働きがいも 経済成長も

3.住み続けられる まちづくりを

4.つくる責任 つかう責任

 

『happy ~しあわせを探すあなたへ~』鑑賞

【概要】

アメリカでは1981年から幸福度研究が始まり、幸福度を教える講座はハーバード大学で人気となりました。過去50年でアメリカ経済は大きく飛躍し、平均的なアメリカ人の収入は倍増しましたが、幸福度はある時点で頭打ちとなっています。お金持ちになっても、幸せはさほど増えないことが分かってきたのです。では何が私たちに幸福感を与えるのでしょうか?

最新のデータによると 日本は、先進国で最も不幸せな国とされています。経済的成長と物質的繁栄に重きを置いた結果、「過労死」が社会問題化するほどストレスの多い社会となってしまいました。一方で同じアジアのブータンでは全く異なるアプローチを選択しました。GDP(国内総生産)ではなく、GNH(国民総幸福量)を最大化しようとしているのです。

どうしたら私たちは幸せになれるのでしょうか?『happy – しあわせを探すあなたへ』 は、幸福度の研究における世界的リーダーであるエド・ディーナー博士やリチャード・デビッドソン博士など、心理学や脳医学の世界的権威たちと共に、私たちがどのようにより充実感を得て、なおかつ健康で幸せな生活を手に入れることができるかを探求します。あなたをルイジアナ州の湿地帯からナミビアのカラハリ砂漠まで、またはブラジルのサーフィン村からブータンの山麓、東京新橋のサラリーマン街に至るまでお連れします。コルカタの貧しい人力車ドライバーの知恵、マザー・テレサの家で重病者の介護のするボランティアの思いやり、そして世界有数の幸福度の研究者の知識に耳を傾けてみましょう。『happy – しあわせを探すあなたへ』 は、現実の人間ドラマと最先端の科学を掛け合わせることで、幸福度という謎を明らかにしていきます。

 

(引用:cinemoホームページより

ディスカッション

鑑賞後は、3つのグループに分かれて自己紹介と映画の感想を共有。そして3つの質問についてディスカッションをしていただきました。

1映画のなかにはいくつかの個人的な体験の話がでてきます。どれが一番印象に残りましたか?

日本人男性が過労死されたシーン
自分たちの実感としてリアルな問題でした。また、僕の実家は山口の田舎で、盆踊りや花見があるとみんな集まっていたので、実家に戻りたくなりました。

不慮の事故で美しい顔が変わってしまった女性が強く生きているシーン
彼女は事故前よりも幸せだと言っていました。周りが思う幸せと、本人が思う幸せは違うのだなと思いました。

外部の講師が、一風変わった講義でいじめの存在を明らかにするシーン
自分自身も子供のPTA活動に関わっていたり、これから運動会も始まります。子供にはいろんな行事に少しでも多く関わってハッピーになってもらえたらなと思います。

2あなたが今より幸せになることは、あなたにどのようなメリットが生じるでしょうか? また、あなたが所属するコミュニティーや会社、日本にとってはどうでしょうか?

①そもそも自分自身が幸せにならないと周りも幸せにできないと思います。日本人はどちらかというと目に見えるもの(お金や車など)をゴールにしがちですが、目に見えないもの(目標や夢など)にゴールを立てたほうがより幸せになれるのではないかと思いました。

②時間が過ぎるのを忘れるほど何かに没頭している状態のことを「フロー状態」と呼ぶと映画の中でありました。自分の中で実験をしながらフロー状態にいられる人が幸せになれるのではないかと思いました。

③このグループは、九州大学の学生に的を絞って話されたそうです。人生の先輩からこのようなコメントが発表されました。

「九大生は、九州大陸にいればチヤホヤされるので、今はとても幸せだと感じていると思います。しかし、東京に行くとそれがへし折られてしまうでしょう。そうすると幸せ自体も変化すると思います。だから、今の幸せは続かないよ!準備しておいてね!(会場笑いが起こる)」

3幸福度を高めるためにあなたが今日できる3つのことは何ですか?

①「とにかく感謝すること」「フロー状態にいる時間を少しずつ長くすること」「自分の今の気持ちを受け入れること」
マニュアルがないと行動できないと思ってしまいがちですが、自分で行動することでフロー状態に入れると思います。また、悲しいる時は悲しんでいると受け入れることが大事だなと思いました。

②「行きつけの飲み屋で知らない人と話をすること」「募金」「週末に人と話すことや家から出て行動すること」

③「味噌汁をつくること」「ピアノを弾くこと」「運動すること」「キャンプをすること」「写真を撮って日常を細かく見ることで感謝をすること」など。

ディスカッションが白熱して3つ以上も出してくれたグループもありました。

そして最後に、九州大学の学生の一言で、会場全体が幸せと笑顔に包まれました。

「ここに来たこと自体がhappyだったなと思いました」

会場は、大きな拍手につつまれて終了となりました。
ご参加頂いた皆様、幸せな時間を本当にありがとうございました!

九州大学生の長尾さん

次回開催決定!
『おクジラさま ~ふたつの正義の物語~』
日程:2019年6月21日(金)17:00~19:00
場所:Open Innovation Biotope“Tie”

REPORT イベントレポート

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