REPORT

ラクワク(楽WORK)思考×女性
女性が自分らしく自然体で、能力を思いのままに発揮しながら「長く」はたらくには?
~全体レポート~

はたらく×bee

産休・育休、時短勤務やリモートワークなど、働く女性を支える制度は、以前に比べると整ってきました。2016年には、女性が能力を発揮し、活躍できる環境を整備することを目的に、女性活躍推進法が完全施行されました。働く女性は、増えています。
しかし、本当に女性が「長く」働くことができる環境や社会になっているのでしょうか?女性の働き方は、結婚・出産・介護などのライフイベントに大きな影響を受けます。そのため、「多様で柔軟な働き方」が必要、と色々なところで言われています。これを実現するためには、働く女性自身が頑張るだけでなく、職場・家族・社会など周りを取り巻く環境の変化も必要です。
また、関西には関西ならではの、女性が働くことに対する社会通念のようなものがあるように思います。
どうすれば、女性が自分らしく自然体で、能力を思いのままに発揮しながら「長く」働けるのだろうか?2018年のはたらく×beeは、女性の働き方という観点から、ラクワクアクションを考え、実践する仲間(コミュニティ)をつくり広げていきます!

1年間の「女性活躍イベント」を通して見えてきたこと

老若男女、さまざまなフィールドのみなさんにご参加いただき、多角的な視点で「女性のはたらく」について考えていきました。

ラクワク(楽WORK)思考で関西ユニークな「女性のはたらく」をみつけるプロジェクト、「はたらく×bee」。働く女性のありたい姿を実現し、課題を解決するためのアイデアを生み出し実践していくとともに、個人の想いやさまざまな企業・組織の取り組みをつなげる「風土」を作り、関西に広げて行くことをミッションとしています。全4回のセッションを通してさまざまな課題が浮き上がりました。そしてその課題解決のためのアクションについても、最終セッションで生み出しました!

サマリー

#01 ビジョンを描く(2018年7月26日開催)

「10年後、私たちがつくりたい女性のはたらき方の姿」を描く

未来のありたい姿を素直に描くことは大切なことだと実感したセッションでした。

このセッションでは、10年後、どんな風に働いていたいか?どんな働き方であれば、世界に誇れる日本の働き方だと言えるだろうか?という問いに対して、10年後のビジョンを描きました。
現状の延長線で考えてしまうと、いろいろな制約を感じ、心躍るようなワクワクする未来がなかなか描けない。
そこで、ありたい姿をまずは素直に描き、それを実現するためにはどのような課題がありアクションが必要なのかを考える、「未来思考(バックキャスティング)」の考え方を大事にしながら進めました。

#01サマリー①

#02 アイデアを生み出す(2018年9月26日開催)

ありたい姿に向けて、変えていきたい「当たり前」や「常識」は?

冒頭のパネルディスカッションでは、登壇者の本音がスパークしました!

第二回のセッションは、女性の働き方のありたい姿の実現に向けて、その障壁となっている働くにまつわる「当たり前」や「常識」を変えるアイデアを作るセッションでした。
冒頭にフジッコ株式会社の豊田さん、株式会社ICBの瀧井さん、弊社の岡本が登壇し、綺麗に語られがちな「女性活躍」に対する本音や今回のテーマについて語り合いました。

「女性活躍という言葉がそもそも嫌いだ」
「女性をケアする制度は多いけれど、女性を応援する制度は少ない」
「女性自身も空気を読みすぎるあまり、自分で自分に『こうあらなければいけない』といった当たり前や常識を課しているのではないか」

参加者のうなずきも非常に多かったこのパネルディスカッションの内容をもとに、女性自身が絡めとられている「当たり前」や「常識」を考え、それを打ち破るためのアイデアを考えました。

#02サマリー①
#02サマリー②

#03 風土をつくる(2018年11月6日開催)

「風土」をつくるものって何だろう?

風土を変えることの難しさを実感すると共に、だからこそじっくり取り組むやり甲斐がある、と改めて感じたセッションでした。

第三回のセッションは、女性の働き方に関して、関西にどのような新しい考え方・価値観を広げていけるといいだろうか?という問いについて考えました。
組織を超えて共創していくためにはどうすればよいか、自治体・NPO・企業・大学など多様な所属の参加者と一緒に、全体での対話を行いました。この対話を通じて、各自の置かれている状況や世代などの違いによって、一つの事象に対する捉え方が異なることを再確認しました。
例えば、若い女性は「お茶汲み」をやらされているのか?それとも、「お茶汲み」は大切な仕事なのか?捉え方は人それぞれ異なります。
そこで、このように多様な価値観が存在するなかで、「女性の働き方に関して、一歩前に進めるためのチャレンジとは?」という問いを投げかけ、次の一歩を探りました

#03サマリー①
#03サマリー②

#04 仲間を広げる(2019年1月24日開催)

ユーモアの力で仲間を広げる!

おもしろく、やってみたくなるようなアクションアイデアがたくさん生まれました!

最終回では、第三回のみなさんのアウトプットをもとに生まれた「5つの問い」に応えるアクションについて考えました。

【5つの問い】
1.柔軟なキャリア・多様な働き方を作るには?
2.働く女性のキャリアを閉ざさないためには?
3.これからの男性の働き方とは?
4.働く女性がライフイベントをポジティブに捉えるには?
5.性別役割分担など、固定概念を壊すには?

「実際にbeeで開催する」つもりで、イベントポスター形式で作成し、全部で6つのユニークなアウトプットが生まれました!
「正しいことは伝わらない、おもしろいことは勝手に広がる」という言葉があるように、ここ関西においてはことさら「おもしろいかどうか」は大切なように感じます。

最後の発表では、他のチームのイベントに対しても「やってみたい!」「参加してみたい!」という歓声が上がり、このはたらく×beeで生まれた仲間の輪が今後も広がり続けていくことを確信しました。
そういった「おもしろさ」による自然な広がりこそが、風土を変えていくカギになることも実感しました。

#04サマリー①

みなさんに描いてもらったポスターは、キレイにビジュアライズし、2/5~2/7に開催されたWORK MILLの企画展・WORK MILL EXHIBITION 01~どうなる?これからの「はたらく」。~にて展示されました!

ポスター①
ポスター②

はたらく×bee、実装に向けたチャレンジへ

最終回を終え、お決まりとなった集合写真。笑顔でbeeの「b」!

4回のセッションにご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
1度だけ参加いただいた方も、4回通して参加いただいた方も(!)いらっしゃいましたが、どのセッションも本気と本音であふれ、3時間があっという間でした。毎回毎回、みなさんが知恵をしぼって生み出した一つひとつのピースが繋がって、最終回のアウトプットが生まれました。

働き方に変化を起こすということは、私たち一人ひとりの意識と行動を変えていくということです。変化が激しく、また多様な価値観が複雑に重なりあった「グラデーション」のある世界において、「こうだ!」という正しい答え=新しい働き方がすぐに見つかるとは限りません。だからこそ、わからないことを楽しみながら探求し続けることが大切だと感じています。この「はたらく×bee」の場が、定型的でおざなりな、ありきたりな場ではなく、時にカオスになりながらも、一人ひとりの違和感や本音を大切に考え続けてこれたことは、大きな収穫だと思っています。
特に最終回で、beeが大切にする「自然体でおもろく!」といった要素満開のアウトプットをみなさんと生み出すことができて、本当に幸せでした。

来期の「はたらく×bee」では、今期の活動からの発見をもとに、ここで培われたコミュニティの力を活かしながら、より現実に変化を起こしていくためのチャレンジをしていきたいと思います。最終回セッションで生まれたイベントも絡めながら、今期のみなさんとの取り組みがさらに花咲くように努めてまいります!

今後もbeeが、みなさんの語らいの場や仲間の輪が広がる場としてお役に立てますように。
これからの活動にも、ぜひご注目ください!

REPORT イベントレポート

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